漢方の知恵を活かしむくみ解消にはトマトジュース

むくみの状態は、漢方医学では津液が過剰になっていると判断します。湿邪の影響が強い夏場の時期に発生しやすいですが、対処方法は長年の経験によって導き出されています。湿邪を取り除くためには、利湿作用を促進させて余計な水分を体外へ排出する必要があります。むくみを解消するためには、漢方の利湿薬が用いられますが、代表的なのが猪苓を主薬とする五苓散です。

薬膳も漢方の知恵によって食事を組み立てるもので、食材を五味や五性に分類します。湿邪の影響が大きい夏場には、涼性の夏野菜を食べて利湿の効果を引き出していきます。トマトジュースを飲むことも効果的なのは、現代医学の知見によっても明らかです。カリウムが非常に多いですから、体にたまった余計なナトリウムを排出して、むくみを解消できます。トマトジュースを飲むことで、体の余計な熱も取り除き、停滞している津液の流れを活発にさせることができます。

夏野菜には涼性の食材が多いことで、昔の人はキュウリやナスを頻繁に食べて暑さをしのいでいました。五苓散などの漢方薬は古代中国の時代に生まれたものですが、現代でも利湿のために役立てられています。五苓散には寒性の生薬だけでなく、温性の生薬も同時に加えられています。体の熱を取り除く効果を出すために寒性や涼性の生薬を使いながらも、発汗によって余計な湿を排出するのも漢方薬の特徴です。そのため、トマトジュースには唐辛子や生姜を少しだけ加えて飲めば、発汗作用も加わって利湿作用が活発になります。

トマトジュースは栄養が豊富で、夏の滋養食品としても最適です。水分の摂り過ぎが問題となる夏場ですが、利湿作用のあるトマトジュースを習慣的に飲んでいれば、むくみの症状も未然に防ぐことができます。